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L-8

L-8

FGシリーズが赤・緑・黒ラベルを経て、オレンジラベルに変わる頃、Lシリーズは立ち上がった。FG-2000の後継モデルと言われた名機「L-31」。FGよりもワンランク上の音質を目指したLシリーズは、価格の上でも中・上級モデルであった。

初期LシリーズはL-5・6・8・10・15と続き、このL-8はLシリーズの真ん中のグレードである。10や15が「ハカランダ単板」を使用していることからもうなづける。L-8はパリサンドル単板・・・つまりインドローズである。ブリッジ・指板にはエボニーを使用。さすがLシリーズである。

それまでのFGに比べて、ネックは細くなって握り易い。ペグはどうもFGの流用と思われるスタイルの「TM-50G」がつけられている。とても上質とは思えないペグである。重々しいこのペグは、このギターには似合わないかも知れない。現行のロトマチックペグが似合う。

バインディングも細かな模様が見られる、手の込んだ作りである。5フレット目から始まるインレイが初期型を現す。やはり、FGと違って作りは丁寧である。目の詰まったえぞ松トップ、割れ止めがしっかりされた側板。バック2ピースのローズウッド。さすが高級モデルを彷彿させるものである。

音であるが・・・これぞまさしくLの音である。FGのようにやんちゃな破裂音って感じはない。ブーンとボディー全体で響く、つややかな音である。高音がきれいなところもLシリーズの特徴だと思う。深い低音が響き、その中に粒の揃った高音がきれいに混じる・・と言おうか。指弾きよりも、コードストロークの方が似合うのかも知れない。以外だ・・

ただ、残念なことにやはり量産モデル。ナットサドルは樹脂のチャチいものである。よって、こちらも例によって「柾目U・M」にて象牙サドル・ナットを装着することに。明らかに違う音の柔らかさ。低音がさらに柔らかい響きに変化している。

音量はかなりある。ブリッジは黒ラベルFG、オレンジラベルFGと同サイズのものが装着されている。大きめのブリッジであるから、そりゃ音量が出るだろう。要所要所にオレンジラベルFGと共用パーツが装着されている。

ライトゲージでも、充分に音量と低音がある。美しい・・・Lの音は本当に清々しい音だ。30年以上経ち、乾いた音がボディー全体から出ている。これが5万円以内・・「買い」である。

中古市場でも、8と10では価格が雲泥の差。ハカランダの15を所有していたが、それに比べても、音の固さとハリに違いがあるくらいで、決して劣るモデルではない。

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