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FG-403

FG-403

’80年代のヤマハFG。オレンジラベル以降、30000円を越えるモデルに「トップ単板」が使用されるようになった。中・高級ギターとしては「L」シリーズがラインナップされており、初心者や中級車向けなのがこのFGの立ち位置だったのだろう。

この403、セミジャンボという一風変わったサイズである。フォークサイズより少し下部がふっくらして、胴厚が厚い。極めて女性的な感じのボディールックスである。

サイドバックはパリサンドル。ローズらしい縞が見られる。トップは単板、なかなか目が詰まっている材を使用している。サウンドホールとボディーバインディングは、貝(らしきもの)で装飾されている。FGがまだ国産だった頃のモデルなので、作りもしっかりしている。ペグもヤマハ刻印の、意外としっかりしたものが装着されている。

音はまろやか、かつ深い。ジャンボサイズより小さいのに、同じくらいの深みのある音。
お馴染み「柾目ウッドメーカー」にて、ナットサドルを牛骨にしてもらった効果であろう。
この年代のFGは、シャリーンと軽快になるモデルが多い。しかし、牛骨ナットサドルを装着したFGには当てはまらない。その、シャリーンさに深みが増すのだ。

低音はブーンと鳴り、それでいて高音は軽快に音を紡ぐ。
びっくりした。意外なくらいにいい音だ。シャリシャリーブーン・・・と、ジャンボサイズにはない、しゃっきりとした音を出す。

ネックも太からず。かなり弾きやすい分類であろう。特筆はトップ材の目の詰まりようである。
入門機としては充分過ぎる、充実したモデルであろう。

残念なことは、このモデルが非常に市場へ出てない。生産本数が少なかったのか!?
イケてるFGだけに微妙である。


FGは、それぞれに違いを持っている。この403は、どちらかといえば優等生。
側板の加工・接着もしている部分にも、丁寧な作りを思わせる箇所がある。

しっかりと作られた「MADE IN JAPAN」のFG。
けっこうお気に入りとなっている。

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