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FG-400M

FG-400M

日本で生産されるFGの最終モデルである。このFGを最後に、廉価版のFGは台湾・高雄工場での生産に至る。

見るからに今までのFGと違う点・・・ピックガードである。サウンドホールの上まで伸びた上部分は同じとして、下部分はブリッジ寸前まできている。その形状により、独特の雰囲気を出している。ロッド調整はサウンドホール内からするため、ヘッドにロッドカバーがない。D(ドレットノート)シリーズから始まったこの形状、私はのっぺりとして好きではない。

しかし、以外や以外・・・作りはしっかりしている。トップと裏板は単板。表板はそれなりに目のつまったスプルースが使われており、現行モデルのFG単板とはレベルが違う。
ネックはやはり・・・グリーンラベル以来のネックの太さが気になる。グリーンラベルとまではいかなくても、オレンジラベルもネックが太く、少々握りにくい。その恩恵(?)か知らないが、このMシリーズもネックが太い。機体はそんなに重くもなく、ここはオレンジラベルとは違う点だ。
この「M」シリーズの最高機種だけに、ペグも「YAMAHA」ロゴ入りのペグで、ゴールドに塗装されている。非常に高級感がある。

音である。肝心なところである。
単板らしく、なかなかボリュームがある。ブーンという響きではなく、割とシャキっとした音だ。赤ラベル期のマホガニーの音とは、全く違う。単板だからか、ハリのある音である。悪く言えば、深みのない新しいギターって感じの音。1985年製だから、まだ音が熟成しておらず、材も乾ききっていないせいかもしれない。シャキシャキ鳴るものの、やはりもう少し低音域に深みが欲しい。

言うまでもないが、現行のFGよりは、数段いい音であることは付け加えておく。

そんなにオークション等で見ないモデルであるが、トップ単板のため、それなりにいいギターである。されど、やはり赤ラベル時代のFGに比べると「優等生」っぽい。FGらしい、ガムシャラに鳴る、元気な音ではない。赤ラベルの音に惹かれた人にとっては、もの足りない感の残るギターであろう。

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