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FG-2000

FG-2000

赤ラベル全盛の頃、ライン生産とは一線を画した「高級手工モデル」てなFGが生産されていた。中本輝美さん(当時YAMAHA)の手がけた「FG-1500」と「FG-2000」である。
エゾ松単板とハカランダ単板、バックにカーリーメープルをあしらった斬新なデザインで、当時15万円くらいで販売されていた。当時の初任給が5万円の時代、今でいうところの40万円クラスのギターである。高嶺の花であるというより、それだけ出すならマーティンを、という流れであったらしい。

FG-500と良く似た音を出すが、圧倒的に違うのはボリューム。ハカランダらしき堅いピーンとした音であるのは500番も同じである。無論、180番とは全くキャラクターの違う音である。はっきり言うと、その後に出たL-15の方がさらに音量はあるのだが、FGとしてみればそのレベルはさすがの一言である。

ネックは少し太いが弾きにくいという程のものではなく、ブーンと響く低音から、キーンと伸びる高音まで、非常に気持ちがいい。このモデルはリフィニッシュがされており、ヴィンテージとしての価値は低いが、音的には満足している。ラッカーで塗装されているので、今後乾いてきたらどんな音がするのか楽しみである。今でも鬼のような音量なのに・・・。

自身の所有する「LL-33JA」の方が音の深みは大きい。2000番でもやはり、LLに比べれば音の幅は狭く感じる。ただ、今のヤマハらしからぬ、なんとも古くさい音を出してくれるのに喜びを感じる。

ちなみに、このモデルは「エス・クレフ」にて本象牙ナット・サドルに変更されている。変更前は牛骨サドルであった。もちろん、ストックの状態でもきらびやかな音であったが、やはり象牙に替えると、さらに音量が増して、きらびやかさそのままにボリューム感が出た。

ただ、バックの柾目ハカランダはよくクラックが入る。最近はトップにまでクラックが・・・。ま、クラックはいいギターの証(?)だから気にはしないが・・・。

オリジナルの「Yマーク」付きのペグ。これがついてるかどうかでビンテージとしての価値は大きく変わるらしい。ただ、チャチいものではある。音質向上のためには、ペグも変えたほうがいいかも知れない。

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