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FG-180

FG-180

言わずと知れた、YAMAHA元祖のフォークギターである。これ以前のYAMAHAギターは「ダイナミックギター」という、クラシックボディーのギターしかなかった。

当時の給料の1ヶ月分だったこの18000円のギターは、年を追うごとに「お手ごろギター」となり、瞬く間に日本に浸透していった。FG(フォークギター)という、アンチョコなネーミングではあるが、かなりの数が日本、いや世界にも羽ばたいていった。

オール合板である。俗に言う「ベニヤ板ギター」である。私が買った、初めてのオールドギターである。最初この180を見た時は「ボロいなぁ~」という印象であった。33年の歳月がつけた百戦錬磨の傷は、まだ造詣の薄かった私にはただの傷にしか見えなかった。

チューニングをしてもらい、覗きこんだ。赤ラベルである。しかし、傷は多いし中はほこりも目立つ。ま、試しに・・・とばかりに弾いてみた。得意のAコードをジャーンと鳴らした。「なんじゃこりゃ!!」と大声で叫んだのを未だに覚えている。所有していたLL-33Jよりも大きな音で咆哮するこのギター。そこそこの値段であったが、即決だった。一目惚れ、ならぬ一聴惚れ。

2度ほどショップの世話になったのだが、どちらの店でも「これはすごい音や。」と絶賛。合板やのにこの音・・・ブーンといった重低音ではないが、バーンといったまさに轟音である。高級モデルの350や500、2000を手に入れた今でも手放せない逸品である。

老朽化が目立ってきたので、フレットは打ち直して、ナットサドルを交換。まだまだ第一線で頑張ってくれるやつだ。京都で飛び入りライブに行った時も、持っていったのはやっぱりこいつだった。

世間では「品質より名前だけで値段が上がっている」とか「この音にこの価格はない」とか、酷評にさらされることも多い。しかし、そう思う人はそう思えばいい。少なくとも、私はこのFG-180に魅せられて、いろんなFGを集めた。そういった意味でも、このギターの価値は高い。

しかし、何本か同じモデルを弾いたが、個体差が激しくて「え?これ180か」ってな音を出すのもあった。選ぶ際は慎重に。弾いてみないと分からない。

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