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2006年9月 2日 (土)

見た目と味わい

私は中古が嫌いだった。というか実家が中古嫌いのうちだった。車なんか特に新車ばっかり。「誰が乗ってたか分からない車におちおち乗れない」って理論。

そのDNAを受け継いだ私も同様。かつて数台の中古バイクを乗り継いだが、やはり愛着がいまいち湧かなかった。新車を育てていくって喜びが、いつしか満足へと変わることを知ってゆくほど、中古離れは加速していった。

そんな私が、中古のギターを買いあさっている。バイクほど安全性に問題がないからか?そしてギターは、距離を重ねるごとに消耗していく車とは違い、歴史を重ねるほど育っていくからである。

01_5 初めてオーダーをかけてエレアコにしたヤマハの「LL」である。まだギターが2本だった頃である。年末に(無理矢理)買わされたJCBの商品券を握って、三木楽器に走った。

新品のギターはよく鳴ると思っていた。確かにこれくらいのレベルのギターならば、はじめからそれなりに鳴る。ガシガシ弾いていた。「やっぱギターも新品だね」と思っていた。

ボロボロのFG-180が私の前に出現したのは、その後であった。傷だらけの戦士ではないが、到底その「新品」で買ったギターと比べると見た目も程度もひどい。

それでも、どちらの音がいいかと言えば、断然「FG-180」である。30年の時の経過は、両者に比べようのない差を生んでいた。見た目で侮るなかれ!ってのを身をもって教えてくれたFG-180。それ以来のFG収集は周知の通りである。

人間も所詮、見た目で判断されるものだ。「やっぱ人間中身だよね~」っていう声もあるが、最初に目に飛び込んでくるその人の印象は、やはり見た目でしかない。

安田大サーカスの「クロちゃん」を何も知らずに見たら、どう思うだろうか。あの顔で黒いスーツ着て、セドリックから出てきたらおそらくビビるだろう。

クロちゃんですっ☆って言われなかったら、逃げるだろう。

やはり「カワイイ子」や「美人」を見ると、男は反応する。性格なんか、その後でしか分からない。まず、見た目で壁を作ろうとする。私も無論、人事ではない。

でも、往々として「中身」にギャップが出てくる。結局、人間性重視で選ぶようになる。だが、見た目ってのは大切である。男前や美人が得をすることに変わりはない。

私が一度言われた言葉

(高校生時代)「私、もっとカッコいい人が好きやねん。」(涙)

かつては、男前になりたいと思っていた時期もあった。ルックス最高、服のセンスも冴え渡り、キャーキャー言われたい!って思っていた時期もあった。

今は・・・特にこのFGってやつに出会ってからは

「味こそ命!!」

素直にそう思えるようになった。見た目はボロンチョでもいい。やはり結局、味のある中身が大事なんだ、と。見た目でなく、話しのセンス等でキャーキャー言われたい(?)。

本当に、古いギターでも「美品」ってのは音が弱い(事実!)。

クラックだらけ、塗装割れ割れ、大丈夫か??ってギターほど、音は猛烈!!ま、最低限「使えるやつ」ってのは最低ラインではあるが。

人間も、ただやみくもに歳を重ねるだけではいい味は出ない。何か輝くものを追いかけている人生の先輩は、素晴らしい味を出す。

・・・と、言うわけで

その「味のある」諸先輩方を見に、甲南町へワープしましょか。

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